原水爆禁止運動、ゴジラ。 [本(フィクション?)]
ちょっと急(?)ですが、忘れないうちにコレ↓
をご紹介しておきます。(先日たまたま見つけて、読んだばかり。)
SFといえばH.G.ウェルズが代表格かもしれませんが、日本でも
多くのSF作品を残した作家がたくさんいて、その中でも
・単独怪獣もの
・怪獣対決もの
・変身もの
などといった東宝特撮映画パターンを確立した
のが、香山滋(かやま・しげる)氏。
その代表作は何といっても「ゴジラ 」に違いない!!
映画版「ゴジラシリーズ 」はどんどん娯楽作品化してしまった
気がするのですが、もともとは原水爆禁止運動の一助
として製作された作品だったとか。
なんとなく崇高な気持ちで読める作品ですね。
この「ゴジラ 」という本は香山氏による
・ゴジラ(ノヴェライズ)
・ゴジラの逆襲(ノヴェライズ)
・トーク&エッセイ
・G作品検討用台本(オリジナル)
・獣人雪男
が収録されているものですが、この中でも特に個人的に楽しめたの
が「トーク&エッセイ」でした。
ずいぶんゴジラの大ヒットで人生が変わってしまった
ようですね。。。
「ゴジラ(東京編)」「ゴジラの逆襲(大阪編)」は映画の台本(決定稿
というそうです)をもとに小説化されたもので、映画とは若干異なる
展開。
これはこれで面白かった、かな。
(「獣人雪男」もS作品として企画され、映画化されたそうです。私は見たことがありませんが、
小説としてはコレが一番面白かったです。)
でも。
今さら読むと、、、H.G.ウェルズほどの普遍性はないように思えて
しまいました。
古典というほど昔の作品ではないので中途半端に古い
作品と感じてしまったのでしょうか??
作品自体の面白さよりも、原水爆禁止運動に参加
したという先人たちの意思を感じることが、この本の
読みどころなのだと思いました。
ちょっとだけ、世の中のことを考えるきっかけになったと思います
コメント 0