シャーロック・ホームズの宇宙戦争 [本(フィクション?)]
H.G.ウェルズの「宇宙戦争」をご紹介してから間が空いてしまった
のですが、そろそろコレ↓
をご紹介します。
この本は以前「ジーキル博士とハイド氏」や「ドラキュラ」から始めて
ご紹介してきた一連のパスティーシュに並び立つすばらしい
親子二代がタッグを組んで合作したこの作品は、H.G.ウェルズに
よって描かれた火星人の襲来に対して、かの有名な
諮問探偵シャーロック・ホームズ氏が
どのように振舞ったのかを描ききった名作。
天文学的見地から年代を特定し、ホームズが関わってきた一連の
事件との時間軸上の整合性を持たせつつ、チャレンジャー教授まで
登場させる破天荒ぶりも発揮。
(本作に描かれたチャレンジャー教授の人間味あふれる行動は、
ほんとうにすばらしい 奥様が幸せですね)
序文から付録の『ワトスン博士の手紙』に至るまで、、、本格的な
パスティーシュに仕上がった軽妙なSF&ミステリー。
これが重版されないというのはおかしいと思います。
近頃は手軽に中古本が手に入る(マーケット・プレイスなど)ので、ぜひとも
手にとっていただきたいお勧めの本です。
以前ウェルズの短編集「タイム・マシン」をご紹介したときに、
「水晶の卵」を必読とお勧めした理由が、この本で分かるかと
思います
ぜひ、SFの醍醐味を味わってください。
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