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吸血鬼ドラキュラ(菊地秀行さんの翻案) [本(フィクション?)]

ブラム・ストーカーの吸血鬼ドラキュラをご紹介したときにはまだ手を

出していなかった菊地秀行さんの作品↓

吸血鬼ドラキュラ

吸血鬼ドラキュラ

  • 作者: 菊地 秀行, ブラム ストーカー
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/09
  • メディア: 文庫

を読み終わりました。

 

う~ん、単なる翻訳だと思っていたんですが、菊地さん自身

による【あとがき】にも書いてあるように、翻案なんですね。

(原作:ブラム・ストーカーなわけですね。。。)

 

思っていた以上に、、、というか、正直に書くと予想を裏切る

ほどの面白さでした。

まったく期待していなかったのですが、さすが

菊地さんですね。原作通りではないんですが、十二分に楽しめる

作品でした。

原典であるブラム・ストーカーの吸血鬼ドラキュラ と比較すると、

登場人物たちによるいくつもの視点で事件が描かれているという

多面的で深い描写がなくなりましたが、より現代的

な作品に生まれ変わっている良作

原典と併せて読み比べてみると、面白いかもしれません。

 

キンシー・モリスの出番と活躍が多くなったのが、著者ならではの

思い入れなのでしょうか。

血に関するストーカーの意図を尊重しているなど、

あとがきを含めてひとつの作品、、、と思って読むと面白いです。

(逆に、あとがきに頼っている部分のある作品でもあります。

これがちょっと残念! 作家なら作品の中身だけで語って欲しいです。。。

 

個人的には原典のほうが好きですが、併せてこちらも読んでみると

面白いです。原典を読んだ方にだけ、お勧めします。


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