シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック [本（フィクション？）]
さて、、、「ハイド氏の奇妙な犯罪」に続いてはコレ↓です。
- 作者: マイケル・ディブディン
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2003/02/05
- メディア: 文庫
紹介しようかどうか、、、少しも迷いませんでした。
「ホームズはなぜ、切り裂きジャックについてまったく言及していない
のか？」という疑問に答える数多くの作品の中で一番の
問題作だと思います。
シャーロック・ホームズと切り裂きジャックは同時代の人物なので、
対決していても不思議ではない、、、というパスティーシュは数ある
ものの、このような結末を用意するとは、、、
さすがマイケル・ディブディン。（彼の処女長編小説だそうです）
宿敵モリアーティ教授の話も絡んで、なんとも凄絶な展開。
【シャーロキアン】を自称する人たちにはこの作品に批判的な
人もいますが、この作品を批判するのは筋違いかと思います。
ディブディン氏はイギリス作家としての本分を果たしたまでのこと。
「結婚させるも、殺すも、好きにされてよし」というのが
尊重すべき著作者（コナン・ドイル）の意見です。
であれば、読むか読まないかしか選べないのでは？？
作品の内容ばかりか、【シャーロキアン】の論争までもが
おまけで楽しめる（？）お得な本です。
ぜひ、お勧め！！
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